【川口・SS王座決定戦】永井 W連覇締めへ“速攻”に懸ける

[ 2015年12月31日 05:30 ]

前回大会とSGのダブル連覇が懸かる永井大介

 27~29日のトライアル戦3走を勝ち抜いたベスト8が大みそかの31日、最終11RのSG「スーパースター王座決定戦」(優勝賞金3000万円)で激突する。2日目8着から執念の巻き返しで決定戦4枠を手に入れた永井大介(38=船橋)はSGとタイトルの“ダブル連覇”が懸かるだけに、気迫を前面に出してSG通算15回目の優勝を狙う。なお、最終日は11R制で争われる。

 昨年大会(川口)、前回SGの11月日本選手権(川口)を制している永井。「(ダブル連覇は)あまり意識していない。気持ちは周りの選手と一緒」とクールだったが、年末の大一番に向けてしっかりリズムを整えてきているのは確かだ。

 トライアル3走を消化して一夜明けた30日。レースがなく、整備作業に専念できる環境の合間に臨んだ共同インタビューでは「エンジンに変化が出てきた。いいかな?という感じがあった」といきなり頼もしいコメントが飛び出す。課題はスタートと言う。「(スタートは)最近2、3カ月、イメージ通りに切れていない。自分の持ち味はスタートを含めた速攻だと思っているので、何とか完成した状態まで持っていきたい」と言葉に力を込める。

 今年は9月の伊勢崎ナイターSGオートGP優勝戦で落車妨害失格に散るなど、なかなかリズムに乗れなかった。それでも約3カ月という短い期間を経て、オート界最高峰のレースで、ほぼ確実に人気を背負うであろうポジションにまで到達している。オート界屈指の存在感を誇る永井でなければ実行できないことだ。

 「ファンに自分の気持ちが伝わるようなレースをしたい」と永井。29日のトライアル最終戦で1着をもぎ取ってタフな勝負駆けを成功させた勢いは、もう誰にも止められないかもしれない。不振にあえいだ今年の前半を吹き飛ばすような極上のパフォーマンスで10周回を駆け抜け、15年をこれ以上ない形で締めくくる。

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2015年12月31日のニュース