【川口・SS王座決定戦】浜野、ベスト8入りへS攻勢

[ 2015年12月29日 05:30 ]

決定戦進出を目指し自慢のスタートから逃げ切りを狙う浜野

 9月の伊勢崎オートGPで約12年ぶりのSGVを達成した浜野淳(40=山陽)が、3日目11Rで絶好の1枠に座った。2日目12Rは8枠から自分の展開に持ち込めず5着。決定戦進出ボーダーを3走14点(平均4・67点)に想定すれば、7着以上の勝負駆けだが、決定戦好枠ゲットのためには大敗禁物。狙うのは自慢のスタート力を生かした1コーナー先制からの逃げ切りだ。

 上州走路で久しぶりにSG戴冠を達成してから約3カ月。浜野にとって、トライアル戦2、5着で迎える3日目11Rが再び闘志に火をつける一戦となる。

 前検日こそ「(9月の伊勢崎オートGPで)SG優勝したし、リラックスして臨みたい」と穏やかな表情。それが、青山の先行を許して2着ゴールの初日12R後は「痛かった。2枠だったし、1着を確保しておきたかった」と目の色が変わっていた。2日目12Rは試練の8枠だった。「やはり、ここ(8枠)からのスタートで主導権を握るのは無理」。上位争いに加われず、5着に甘んじ、悔しさをにじませた。「エンジンは今シリーズに入る前から高いレベルで安定している」。初日に1着をもぎ取っていれば、決定戦進出へは完走で安全圏に入っていた。

 気の抜けない状況だが、3日目11Rの1枠をゲットできたように流れは決して悪くない。初日12Rで「自分の方がエンジンは強めだった」のに逃げ切りを許した青山への、リベンジチャンスも巡ってきた。ここで闘志が湧かなければ、いつ湧くのだという局面だ。

 「前節までに(エンジン調整の)仕事はやってきている」と言い切る浜野。ここまで抜群のスタートで序盤の展開を支配している青山とピッタリ並んでのスタートライン。今度こそトップスタートを決めての1着締めで11年(川口)以来、5回目の決定戦ベスト8入りを手繰り寄せる。

 ▽トライアル(TR)戦 王座戦進出ボーダーをやや低めの4・67(3走14点)に想定すれば、2日目終了時点で中村、青山、木村の3人が完走で当確。浜野も比較的楽な条件だが、高橋以下は例年になく大混戦ムードだ。中村、木村の好調勢が3日目は8枠。ボーダーが変動する可能性は十分で、下位からの大逆転進出も考えられる。なお、決定戦の枠番はTR戦3走の平均競走得点上位(同点の場合は選考順位上位者を優先)からの選択制。

続きを表示

2015年12月29日のニュース