【富士S】ダノンプラチナ復活!豪快追い込みV

[ 2015年10月25日 05:30 ]

<富士S>レースを制した(3)ダノンプラチナ

 「第18回富士S」が24日に東京競馬場で行われ、4番人気の蛯名騎乗ダノンプラチナが豪快に追い込んで快勝。皐月賞以来半年ぶりの復帰戦を白星で飾った。

 2歳王者の鮮やかな復活だ。直線坂上、芦毛の馬体が躍る。昨年の朝日杯FSを再現するような後方一気の末脚。ディープインパクト産駒らしい、しなやかなストライドを伸ばすと、1番人気サトノアラジンを外から首差ねじ伏せた。「休み明けでこれだけの脚を使えたのは大きい。スタートで(他馬に)寄られて後ろからになったが、いろいろなレースができる」。蛯名が満足そうな表情で引き揚げてくる。このレースでJRA重賞勝利を24年連続としたベテラン。「無理せずに馬体をじっくり立て直してもらった成果ですよ」と手柄を厩舎に譲った。

 疲労が取れずにダービーを自重。秋初戦に予定していた京成杯AHも馬体が戻り切っていないため取りやめた。「大切なのは走れる状態になるまで待つこと」。国枝師の持論通りに調整されたG1馬は皐月賞から馬体重プラス6キロ、朝日杯FSと同じ472キロで復帰戦を突破した。「落ち着いていたのも大きい。今春までは気が入り過ぎて首を巻き込むような走法になっていたが、きょうは巻き込まずに走っていた。姿勢がいいから、より切れるよね」と同師。

 今後は優先出走権を獲得したマイルCS(11月22日、京都)か、登録済みの香港マイル(12月13日、香港シャティン)へ。「正義(蛯名)もうちの厩舎も今年重賞初勝ちだって?菊花賞(タンタアレグリア)に弾みがついたよ」と同師は笑った。

 ◆ダノンプラチナ 父ディープインパクト 母バディーラ(母の父アンブライドルズソング)牡3歳 美浦・国枝厩舎 馬主・ダノックス 生産者・北海道新ひだか町の千代田牧場 戦績7戦4勝 総獲得賞金1億4286万2000円。

続きを表示

2015年10月25日のニュース