キズナ引退へ、13年ダービー馬 3歳時に凱旋門賞挑戦 4着健闘

[ 2015年9月20日 18:58 ]

2013年ダービーを制したキズナ(右)

 JRAは20日、13年ダービーなど重賞5勝を挙げたキズナ(牡5=佐々木)が右前繋(けい)部浅屈腱炎を発症したと発表した。今後、競走馬登録を抹消し種牡馬入りする予定。

 キズナはディープインパクト産駒で12年10月に京都競馬場でデビュー。13年ダービーを武豊騎乗で制し、同騎手はダービー5勝目の快挙達成となった。同年秋にはフランスに遠征し凱旋門賞に挑戦し4着に健闘。同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。

 4歳となった14年の初戦となった大阪杯を制し、続く天皇賞・春では1番人気に支持されたが、レース後に左前骨折が判明。長期休養に入った。今年2月の京都記念で戦列に復帰。天皇賞・春で7着に敗れた後、体調不良を理由に再び休養。目標だった凱旋門賞再挑戦を見送った。秋は国内のG1レースに専念するため、18日に放牧先から栗東トレセンに帰厩した矢先のアクシデントとなった。

 管理した佐々木師は「オーナーと相談の結果、引退させることになった。ファンが多い馬だったので非常に残念」と落胆。主戦の武豊はJRAを通じ「復帰を楽しみにしていたので残念」と書面でコメントを出した。

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