ルージュバック 凱旋門賞断念、発熱 6年ぶり日本馬出走せず

[ 2015年8月13日 05:30 ]

発熱の影響で札幌記念を回避、凱旋門賞断念となったルージュバック

 今秋の仏G1凱旋門賞(10月4日、ロンシャン)挑戦を表明していた今年のオークス2着馬・ルージュバック(牝3=大竹)が、出走を予定していた23日の札幌記念を発熱の影響で回避することが12日、決まった。所属するキャロットクラブがホームページで発表した。

 オークス後は福島県のノーザンファーム天栄へ放牧。今月6日に函館競馬場へ移動していた。函館到着後、体温が通常より高くなったことから慎重に調整を進めていた。12日は角馬場で乗り込み、13日に予定していた1週前追い切りに備えたが、12日の調教後に体温が不安定になったことから陣営とオーナーサイドが協議した結果、出走を見送ることが決定した。

 この日、函館で報道陣に対応した大竹師は「春と比べると馬がおとなしくてカイバ食いに物足りなさがありました。先週末に体温が高い時間帯があって、けさの調教前は下がっていたけど、それからまた上がりました。ギリギリまで様子を見たけど変わる様子はないし、こういう状況でいいパフォーマンスをできるかは疑問が残ります。時間もないので、このタイミングで判断しました」と話した。

 今後もしばらくは函館に滞在し状態が落ち着くのを待って、ノーザンファーム空港牧場(北海道苫小牧市)に移動する。「こじれている感じではないけど体温でサインを出しているのかも。まずはケアに専念します」と大竹師。秋のローテは未定となっており、登録済みの凱旋門賞についても白紙に戻さざるを得なくなった。なおルージュバックの断念により、今年の凱旋門賞には09年以来、6年ぶりに日本馬の出走はなくなった。

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2015年8月13日のニュース