【ラジオNIKKEI賞】2連勝レアリスタ、キャンベルと切磋琢“馬”

[ 2015年7月3日 05:30 ]

キャンベルジュニア(奥)と併せて追い切るレアリスタ

 夏の福島開幕を飾る3歳重賞「第64回ラジオNIKKEI賞」の木曜追いが2日、美浦トレセンで行われた。デビュー2連勝の有力馬2頭を送る堀軍団が併せ馬で極上の動き。兄にリアルインパクトを持つ良血レアリスタは弾むような脚さばきで楽々と併入。3戦全勝で重賞初Vの期待が高まる。コンビを組む主戦・福永祐一は安田富男、武豊、藤田伸二に続く、史上4人目のJRA全10場重賞制覇の偉業が懸かっている。

【ラジオNIKKEI賞】

 2戦2勝のレアリスタは同じ2戦2勝のキャンベルジュニアと切磋琢磨(せっさたくま)しながら息もピッタリ!?Wコースでキャンベルの1馬身後ろに張り付き、直線は内へ。4F55秒8~1F13秒4。折り合って手綱を押さえたまま、体を並べてゴール。バネの利いたフットワークはさすが良血だ。

 橋本助手は「デビューが遅れ、2戦使った前走後は馬が硬くなった。ここに使えるかなと思っていたが、想像以上に回復は早かった。週末(6月28日)に坂路で15~15(4F57秒3)をこなしたので、きょうはサラッと。十分に平行線で行ける」と切り出した。

 同じ堀厩舎に在籍するリアルインパクト(父ディープインパクト)が半兄にいる良血。3歳時に安田記念を制し、今春の豪G1ジョージライダーSを制した兄も体質は強くなかった。同助手は「牧場時代から食が細く、入厩後も軽い時はいいがやりだすと細くなる。中間もカイバ食いは細くなった」と弟の現況を説明。

 デビューは今春5月と遅れたが、それでも大器の片りんはアピール。既走馬が相手の未勝利戦でメンバー最速3F33秒4でV。続く500万下は3番手から古馬をねじ伏せた。同助手は「前走はだいぶ掛かったが何とか我慢し、しまいもしっかり脚を使った。差を詰められたのは掛かった分。古馬相手に強い内容だった」と潜在能力を再確認した。

 初戦が492キロ、2戦目が10キロ減の482キロ。減少傾向の体重が鍵か。「水曜時点で484キロ。輸送で大きく減るタイプではないので2~4キロ減なら」とレース当日の指針を示す一方で「右回りは心配ないし、前走のように前で運ぶ分には小回りも大丈夫」と初の福島もOKとの見解だ。堀厩舎は07年ロックドゥカンブ、12年ファイナルフォームで2勝と好相性重賞。2冠馬ドゥラメンテを旗頭に今年前半を突っ走った堀軍団が、夏のみちのくでヒートアップする。

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2015年7月3日のニュース