2冠ドゥラメンテ骨折、全治6カ月…凱旋門賞も3冠も消えた

[ 2015年6月28日 05:30 ]

日本ダービーを制し、クラシック2冠を達成したドゥラメンテ

 今年の皐月賞、ダービーの2冠を制したドゥラメンテ(牡3=堀)が、両橈(とう)骨遠位端骨折を発症していたことを27日、JRAが発表した。同馬が所属するサンデーサラブレッドクラブのホームページによると、全治は6カ月相当。復帰は寒い時季を避けて来年3~4月頃を見込んでおり、登録を済ませている凱旋門賞、3冠の懸かる菊花賞とも出走は絶望となった。

 同馬はダービー優勝後は北海道安平町のノーザンファーム早来へ放牧に出されていたが、レース後から左前の骨膜を気にするところがあり、エックス線検査の結果、故障が判明。近日中に社台ホースクリニックで骨片の摘出手術を行う予定になっている。堀師は「ダービーは厳しいレースだったので、その後、厩舎、牧場で経過を慎重に見てきたが、両前脚の関節内に遊離した米粒程度の軟骨片が見つかった。症状としては軽いものだが、今後のことも考えて手術することにした。競走能力への影響はないと考えている」とコメント。サンデーレーシングの吉田俊介代表は「常識的には有馬記念も厳しい。しっかり治してまた頑張ってもらいたい」と話した。

 皐月賞、ダービーで手綱を取ったM・デムーロも「ショックです」と無念の表情。「残念だけど、一日も早く治ってくれたらいいですね。また一緒に頑張りたいです」と愛馬へエールを送った。

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2015年6月28日のニュース