【大井・帝王賞】タルマエ世界の脚魅せる“ホーム”で負けられん!

[ 2015年6月23日 05:30 ]

ドバイから復帰初戦でG1・9勝目を狙うホッコータルマエ(手前)

 上半期のダート最強馬を決するダートG1「第38回帝王賞」が24日、東京・大井競馬場のナイターで行われる。今春、2度目のドバイワールドC遠征で5着と健闘したG1・8勝馬(1)ホッコータルマエが登場。ヴァーミリアン、エスポワールシチーが持つ歴代G1最多勝に帰国初戦で並ぶか、注目が集まる。

 世界を相手に戦ってきたホッコータルマエが、TCKに帰ってきた。国内G1・8勝中、3勝を挙げている大井2000メートルの舞台。同馬にとっては“ホームコース”と言ってもいいだろう。

 昨年3月のドバイワールドC初遠征ではAW(オーウエザー)コースで16頭立て最下位の屈辱。そんなはずがない…。陣営がそう信じて臨んだ今年のワールドCはメイダンのダートコースで見せ場をつくった。ハナを奪い、残り300メートルまで粘って5着(9頭立て)。確かな収穫を得ての帰国となった。

 昨年のワールドC後はストレス性腸炎を患うなど順調さを欠き、国内戦線復帰は11月の盛岡JBCクラシック(4着)まで長引いた。しかし、今年は全てが予定通り。西浦師は「放牧から帰厩後も順調に乗り込んで1週前の時点で馬はほぼできている。最終追い切りはしまい重点。いい状態で出せる」と納得の表情で語った。20日に栗東坂路で4F55秒7~39秒9~12秒1をマーク。2年ぶり2度目の帝王賞制覇を狙う。

 04年にはアドマイヤドンがドバイワールドC8着から帝王賞Vを飾った。帰国初戦のハンデはなさそう。「年を重ねるごとに力をつけている印象。そうでなければ、これだけ勝つことはできない。どんなレースをしてくれるのか楽しみ」と師。歴代最多のG1・9勝は時間の問題だ。

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2015年6月23日のニュース