【安田記念】燃えろフィエロ!G1・3度目の正直、無冠返上必ず

[ 2015年6月2日 05:30 ]

戦国マイル界の新王者になる!!休み明けひと叩きで上昇ムード漂うフィエロ

 戦国マイル界に新王者誕生なるか――。今週は春の最強マイラーを決める「第65回安田記念」。休み明けをひと叩きしたフィエロに急上昇ムードが漂っている。重賞未勝利ながら、昨年のマイルCSが僅差2着。そのポテンシャルの高さで一気にG1タイトルを手に入れる。

【安田記念】

 フィエロは昨年の安田記念、マイルCSに続く3度目のG1挑戦。安田記念(8着)はスタート直後にバランスを崩し、位置取りが悪くなった上に不良馬場で切れ味もそがれた。マイルCS(2着)は勝ち馬ダノンシャークと大接戦に持ちこむも5センチ差で涙。その実績を見れば重賞未勝利でもG1級の実力を持っているのは誰もが認めるところ。担当の大當助手は今年こそは…と力を込めた。

 「去年は体質的にまだ弱いところがあった。でも6歳になってようやくしっかりしてきた。今年は頑張らないと。前走でも今までで一番いい出来だと思えるくらいだったし、負ける気はしなかったんだけどね」

 その前走・マイラーズCは3着。スローペースで馬群が密集して中団から動くに動けず。直線インを突くも目前のフルーキーに先に入られスムーズに加速できなかった。その後も追い出しを待つシーンがあり不完全燃焼の内容。レース後はダメージのケアを最優先に調整を進めてきた。

 「脚元じゃなくて筋肉系にダメージがあった。引っ張ったり行かせたり、内に外にと激しい競馬になったからね。ただ2週間ぐらいで回復したし、その後も順調にきている。前走と同じぐらいのレベルには持っていけると思うよ」

 イメージ通りに仕上がりつつある。力通りに走れれば…という手応えもある。あとは東京輸送後の気配だけだ。昨年は現地に着いてから馬体重が減り前走よりも10キロ減での出走だった。

 「馬房の中で落ち着いてくれていれば。去年とは違うし、良馬場でやれれば。しっかり走ってくれる」

 6歳でもキャリアわずか14戦。今が心身ともにピークの状態だ。“無冠の大器”というフレーズは今週日曜日をもって返上する。

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2015年6月2日のニュース