【日本ダービー】(12)アダムスブリッジ 皐月賞の無念晴らす

[ 2015年5月30日 05:30 ]

 皐月賞の無念はダービーで晴らす。アダムスブリッジが入念に最終調整を終えた。金曜朝は古川助手が騎乗して坂路を4F65秒8~1F16秒3で駆け上がった。爪に不安がある馬だが、知久調教厩務員は「大丈夫です」とキッパリ。「ハミを取っていい感じで走っていた。気持ちがいい方に向かっている」と好感触を得ていた。

 皐月賞は当該週の火曜に右前脚挫石が判明して回避。京都新聞杯も使えずぶっつけとなったのは誤算だが、それでも18番目で出走にこぎつけられたのだから運がある。枠は12番。知久調教厩務員は「ゲートの中で集中力を欠くところがあるので偶数枠はありがたい」と歓迎した。

 多頭数の競馬を経験していないが、デビューから手綱を取る和田は「あえて馬混みで競馬をさせてきている。ひるむとか、そういうことはない」と手応えを示した。新馬戦でレーヴミストラル(4着)を下し、若葉Sではポルトドートウィユ(4着)に先着。ジェンティルドンナを管理した石坂師が「結構なレベルの馬」と評価する素質馬。3戦全て上がり3F最速をマークした自慢の末脚が長い直線でさく裂すれば、下克上Vも決して夢物語ではない。

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2015年5月30日のニュース