【日本ダービー】エイリアン Wコース併せで先着、走り方が成長!

[ 2015年5月28日 05:30 ]

Wコースで併せ馬で追い切るミュゼエイリアン(左)

 【G1ドキュメント=27日】ミュゼスルタンの主戦・柴田善が追い切りから引き揚げてくると、長老記者の梅崎にこう伝えた。「スルタンの馬上から(先に追い切った)エイリアンの走りを見たんだけど、随分いい走りだったなあ」。その傍らではミュゼエイリアンの黒岩師が「以前とは走り方が違います。短期間に成長しています」と歯切れのいい口調でテレビインタビューに応じている。

 ダービーの追い切りを見続けて30年になる梅崎の双眼鏡もミュゼエイリアンの凄みを捉えた。Wコースで併せ馬。2馬身先行したタンジブル(3歳オープン)に直線入り口で並び掛けると、馬なりのまま2馬身突き放した。前のめりになって加速した走法から、四肢を均等に伸ばす走法へ。

 「前にばかり傾いていた走りのバランスが後ろに戻ってきた。余計なエネルギーを消耗しないで済むし、反応も良くなった」。黒岩師は理路整然とこう続けた。「前のめりに走っているなら2000メートルが限界だが、バランスの良い走りなら2400メートルにも対応できる。“もっと走りたい”という雰囲気を見せています」

 開業4年目で初めてダービーに挑む34歳の新進トレーナー。もし勝てば、11年にオルフェーヴルで頂点に立った池江師の42歳を大幅に塗り替える最年少ダービートレーナーとなる。「いえいえ、そんな大それたことは、とてもとても…」と語る黒岩師だが、記録更新の期待を膨らませるミュゼエイリアンの成長ぶりだ。

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2015年5月28日のニュース