【日本ダービー1週前追い】リアルスティール気合注入!ラスト11秒7

[ 2015年5月21日 05:30 ]

福永を背にCWコース併せ馬で追い切るリアルスティール(左)

 31日に迫った「第82回ダービー」の1週前追いも行われ、皐月賞2着馬リアルスティールが躍動感あふれる調教を見せた。

 馬場開門から2時間半がたった午前8時半、ようやく朝霧が晴れてクッキリと視界が開けたCWコースを弾むように駆け抜けた。リアルスティールは福永を背にキョウエイバサラ(7歳1600万)との併せ馬で1週前追い切りを消化。道中は僚馬を見ながらピッタリ折り合って直線は内へ。馬体を併せた追い比べでゴーサインにスッと反応。躍動感あふれる動きで6F80秒6~1F11秒7と文句なしの時計を刻み、3馬身先着でゴールへ。

 福永は先週水曜の2週前追い切りに続き、今週は全休明けの火曜、そしてこの日と稽古に騎乗。「動きに切れがあるし、良かったです。思っていた通り負荷を掛けることができました。落ち着きがあるし、体重は前走時と変わっていなくても、締まってより動けそうな体つきになっています。体調は言うことないです」と状態の良さを感じ取っている。

 前走・皐月賞は好位から直線いったん抜け出したものの、ドゥラメンテの強襲に屈して1馬身半差2着。相手の強さが際立ったが、この馬自身は「先頭に立ってから一瞬、気を抜くところがありました」と振り返る。その点を踏まえて、このひと追いはゴールを過ぎてからも減速せずに気合を注入。最後まで気持ちが途切れるシーンはなかった。

 全ては実戦を見据えてのもの。矢作師は納得の表情で「しっかり負荷を掛けた。とにかく順調。少しテンションが上がっているけど、これで来週の調整がしやすくなった」と切り出した。12年は皐月賞3着をステップに参戦したディープブリランテを完璧に仕上げ切って日本ダービー制覇を成し遂げた。あの感動を再び。厩舎、ジョッキーが一丸となって逆転Vを狙っていく。

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2015年5月21日のニュース