【オークス】キャットコイン巻き返しへ!体重戻り調子抜群

[ 2015年5月21日 05:30 ]

柴田善を背に単走で追い切るキャットコイン

 【G1ドキュメント=20日】見た目の印象がひと息でも、素晴らしいパフォーマンスを見せるサラブレッドは少なくない。デビュー3連勝でクイーンCを制したキャットコインは、まさにそんなタイプ。腹回りが極端に細く、新馬戦のパドックで「あの寂しい体つきでは…」と疑問符を付けた鳥谷越も、本命候補の一頭として最終追いに注目した。

 柴田善を背にポリトラックで単走。終始馬なりも、バネの利いた脚さばきで軽快に駆け抜けた。柴田善は「栗東で桜花賞(7着)の追い切りに乗った時は、どこが悪いというわけではないが、トモ(後肢)に少し不安を感じる走りだった。今回はそれがない」と体調アップを強調。見守った二ノ宮師からも「リラックスして手前をうまく替えていた。一番良かったのは、全身を使って走れていること」と笑みがこぼれた。

 早めに栗東入りして臨んだ前走・桜花賞だったが、当日は馬体重12キロ減。超スローペースを出遅れて後方に置かれる最悪の展開も重なって初黒星を喫した。それでも柴田善は「脚は見せたし、負けはしたが、あらためて馬の力を認識した」と前向きだ。確かに、4角で同じ位置にいた断然人気ルージュバック(9着)には伸び勝っており、2冠目での巻き返しが期待できるパフォーマンスだった。

 「体も少し戻り、前走よりいい状態。折り合いの心配がなく、むしろ長い距離の方がいい感じもある」と柴田善。クイーンC優勝馬は99年1着ウメノファイバー、04年1着ダイワエルシエーロなどオークスでの好走例が多数。間違いなく、V資格を持つ一頭だ。

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2015年5月21日のニュース