【天皇賞・春】デニムアンドルビー 牝馬62年ぶり快挙へ

[ 2015年5月1日 05:30 ]

牝馬62年ぶりの快挙へ期待がかかるデニムアンドルビー

 阪神大賞典2着のデニムアンドルビーは62年ぶりの牝馬春天制覇を狙っている。

 前走の阪神大賞典でゴールドシップに0秒2差まで迫り、長距離適性を示したデニムアンドルビー。3歳時のジャパンCではジェンティルドンナと鼻差の接戦を演じるなどG1級のポテンシャルは証明済み。折り合いがつくタイプで鋭い末脚が身上。今の京都の軽い芝は存分に力を発揮できる舞台だ。

 浜中は「昨春に比べると毛ヅヤも良く体調はいい。前走も初めての距離でいい内容。縦長の持久力勝負では厳しいが、スローの瞬発力勝負なら楽しみ」と戴冠へ手応え。前走の阪神大賞典がまさにその流れ。スズカデヴィアスとメイショウカドマツが競り合う形。序盤から隊列は二分化して、後方勢は互いをけん制するような“だんご”状態。「序盤から脚を使うのは良くないので理想的な形だった」と振り返った。

 今年のメンバーを見るとキズナを筆頭に人気馬は後方に集中。スズカデヴィアスがハナを主張しても、流れはそれほど速くならず“決め手勝負”が濃厚。立ち回り巧者だけに流れに乗って進出できれば好勝負も可能だ。

 今年はデニムのほかフーラブライド、トーセンアルニカと3頭の牝馬が天皇賞・春にチャレンジ。牝馬の出走は10年メイショウベルーガ(10着)以来5年ぶり。秋はエアグルーヴやウオッカなど数多く優勝例はあるが、春は勝てば53年レダ以来、62年ぶり2頭目の偉業達成となる。

 中間は4本の時計をマークし、最終追いも浜中を背にCWコース(馬なり6F86秒7~12秒1)でパワフルな動き。吉岡助手は「前走後はしっかり乗り込んだ。馬体に張りがあり、適度に気合が乗っていて状態はいい。使った方がいいタイプで、調教も自分からハミを取って反応していた」と万全を強調。仕上がりは文句なしだ。 

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2015年5月1日のニュース