【天皇賞・春】フェノーメノ回避…追い切り後に右前脚炎症判明

[ 2015年4月30日 05:30 ]

史上初3連覇がかかっていたフェノーメノ。追い切り後に出走回避を発表

 天皇賞・春で史上初の3連覇を目指していたフェノーメノ(牡6=戸田)が29日、右前脚の脚部不安で回避することになった。

 この日はWコースで単走で最終追いを行った。厩舎に戻った後に右前脚に異状がみられたため診断した結果、右前脚繋靱(けいじん)帯の腫れが判明した。戸田師は「追い切り後の上がり運動までは問題なかった。手入れが終わったあたりで右前脚が少し張り、獣医師がチェックをした結果、炎症が見られた。決して油断したわけではないが、残念です…」と回避の経緯を説明した。

 同馬は4歳秋の13年10月に左前繋靱帯炎を発症。約半年の休養を挟み、昨春の天皇賞で復活Vを飾った経緯がある。師は「左脚は痛めたことがあるが、右脚は初めてで…。負荷をかける意味でハロー(整地)直後の時間帯に追わなかったのがアダになってしまったのかもしれませんが、原因ははっきり分かりません」と沈痛の面持ちで話した。

 13、14年に天皇賞・春を制した同馬はグレード制導入の84年以降、史上初の「同一JRA・G1・3連覇」の偉業が懸かっていた。30日か翌5月1日に患部のエコー検査を実施。今後は「検査結果を見て決めたい」(同師)としている。

続きを表示

2015年4月30日のニュース