【皐月賞1週前追い】クラウン&ドゥラメンテ 剛脚コンビで先着!

[ 2015年4月10日 05:30 ]

併走馬を引き離すサトノクラウン(右)

 3冠初戦の皐月賞(19日、中山)の1週前追い切りが9日、美浦、栗東トレセンで行われた。強力2頭出しで挑む美浦の堀厩舎勢サトノクラウン、ドゥラメンテはともに併せ馬で手応え良く先着、順調な仕上がりぶりを見せつけた。

 3戦全勝で弥生賞を制したサトノクラウンはWコースでマルシアーノ(5歳500万)と併せ馬。道中は2馬身追走し、直線は内へ。直線で仕掛けられるとギアチェンジ。6F83秒9~1F12秒7の時計で豪快に3馬身先着した。橋本助手は「帰厩後は先週木曜(2日=Wコース5F70秒4)に時計を出し、きょうは長めから。動きは鋭かったし、至って順調」と穏やかに話した。

 センスの塊のような3戦の軌跡。2走前の東京スポーツ杯2歳Sは前が壁になりながら、3F33秒8の剛脚で後方から一気。続く弥生賞は4、5番手から、他馬をねじ伏せるように突き抜けた。同助手が「競馬が上手。課題らしい課題がない」と称えるのも納得。05年ディープインパクト以来、10年ぶりの無敗皐月賞馬誕生の期待が高まっている。

 一方、共同通信杯2着のドゥラメンテも同じWコースの別便で併せ馬。ファントムロード(7歳1000万)を4馬身突き放し、6F84秒4~1F12秒9の時計をはじき出した。同助手は「こちらは間隔が空いた分、2週前の日曜から乗り込んでいる。仕上がりが早く、やればピリッとするタイプ。前走は掛かる面があったので、今回はうまく競馬ができたら」と順調な過程をアピールした。父キングカメハメハ&母アドマイヤグルーヴの超良血。リアルスティールに半馬身屈したとはいえ、前走もメンバー最速3F33秒7の剛脚を駆使した。

 クラウンはルメール、ドゥラメンテはM・デムーロと、3月にJRA通年免許を取得した“強力助っ人”との新コンビ。皐月賞で同一厩舎の1、2着となれば、63年の尾形藤吉師(1着メイズイ、2着グレートヨルカ)以来、実に52年ぶり。歴史的快挙も夢物語ではない。

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