【チューリップ賞】クルミナル時計文句なし!3戦3勝でルージュと勝負

[ 2015年3月5日 05:30 ]

アドマイヤゴッド(右)と併せて追い切られたクルミナル

 牝馬の強豪が集う「第22回チューリップ賞」(3着まで桜花賞優先出走権)ではクルミナルが重賞初制覇へ好ムード。この日の坂路併走では追走して遅れたが、力強い動きで好調を印象付けた。

 併走遅れでも、全く心配ない。クルミナルの最終追いは坂路併走。2馬身先行でスタートしたアドマイヤゴッド(3歳500万)との差をジワジワ詰めると、残り半馬身まで迫ったラスト1Fでスパート。そこから相手が踏ん張ったので半馬身遅れでの入線となったが、全体時計が4F53秒2、ラスト2Fが12秒4→12秒5なら文句なし。その証拠に手綱を取った池添は「きょうは相手が動き過ぎた。この馬も動きは良かった。気難しいところがあるけど、走っている時は乗りやすいし、変な方向にはいっていない。それに体も使うごとに良くなっている」と満足げに話した。

 昨年9月に入厩したが、気難しさを出して2週間で放牧。11月に再入厩して苦難の末にゲート試験に合格したものの、精神面を考慮して再放牧。デビューまでは一進一退の攻防だった。それが今は前走後もすぐに馬場入りを開始。2月20日に坂路で4F51秒3の猛時計をマークすると、25日にも4F52秒9をマーク。並行して500キロ近い大型ボディーにふさわしい筋肉が付いてきた。

 須貝師は「性格的に人間っぽいところがあるから、注意しながらやってきました。この中間はしっかり攻めたけどケロッとしている。テンションが上がっていないし、いい雰囲気」と目を細めた。当初は桜花賞直行のプランもあったが、レース間隔を考慮して出走。「ルージュバックが3戦3勝で行くなら、クルミナルも同じく3戦3勝で行きたい。その方が盛り上がるでしょう」。G1請負人の須貝師は、桜舞う仁川をはっきり視界に捉えている。

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2015年3月5日のニュース