後藤騎手さようなら 葬儀しめやかに、麻利絵夫人「ゆっくり休んで」

[ 2015年3月4日 05:30 ]

親族、関係者らの手によって斎場を出る後藤浩輝騎手の棺

 27日に40歳で亡くなった後藤浩輝騎手の葬儀・告別式が3日、茨城県内の斎場でしめやかに営まれた。武豊、柴田善、横山典、福永ら競馬関係者約100人が参列、故人をしのんだ。祭壇には笑顔の遺影。その傍らにはヘルメット、ゴーグル、プロテクターなどの用具が並べられた。

 喪主の麻利絵夫人は気丈に参列者に対応していたが「近年はケガに悩まされましたが、一日でも長く騎手を続けようと努力して、華々しく復帰してきました。自分には厳しく、後輩思いで、人を喜ばせることが大好きでした。浩輝さん、今はゆっくり休んでください。最愛の夫であり、父親であり、勝負師だった浩輝さんに、この言葉を送ります。浩輝さん、出会ってから今までありがとう。私と(娘の)珠々(しゅしゅ)を愛してくれて、ありがとう」と涙声であいさつすると、会場のあちこちからむせび泣く声が聞かれた。

 前日の通夜にも参列した武豊は「きょうはごめんなさい」と沈痛な表情を浮かべ、後藤正幸JRA理事長も「きょうは勘弁して」と目に涙を浮かべていた。後日、都内でファンも参加して「お別れ会」が開かれる予定だ。

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