また有馬の舞台でドラマ…記録にも記憶にも残るジェンティル

[ 2014年12月28日 16:47 ]

有馬記念を制した(4)ジェンティルドンナの戸崎騎手はVサイン。左は2着の(6)トゥザワールド

第59回有馬記念

(12月28日 中山競馬場10R=芝2500メートル G1)
 中央競馬の1年の総決算として注目される「有馬記念」で、また新たな“ドラマ”が誕生した。今年の主役はジェンティルドンナ(牝5=石坂厩舎)。このレース限りで引退となるラストランを記録的な勝利で飾った。

 G1・7勝は父であるディープインパクト、テイエムオペラオー、シンボリルドルフ、ウオッカの4頭に並ぶJRA史上最多タイ、牝馬では2頭目だ。さらに牝馬の有馬制覇は08年のダイワスカーレット以来、史上5頭目。有馬では初の父娘制覇ともなった。

 引退レースとなった有馬記念での勝利と言えば、昨年のオルフェーヴルが記憶に新しいが、過去にも劇的なレースが少なくない。1990年、国民的人気馬となったオグリキャップは不振にあえいでいたが、武豊とコンビで復活V、有終の美を飾った。93年のトウカイテイオーはケガによる1年ぶりのレースで奇跡の勝利を果たしている。

 ジェンティル3月29日のドバイSCで優勝。だが、6月の宝塚記念で9着と大敗。天皇賞・が2着、ジャパンCでも4着に終わり、4番人気でレースを迎えたが、鮮やかな復活Vを果たした。鞍上の戸崎は「最高の名牝と言っていい」と絶賛。11万人を超える大観衆が見守る中、ジェンティルは記録にも記憶にも残る1頭となった。

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