【有馬記念】エピファド迫力!G1連勝へ重馬場苦にせず13秒2

[ 2014年12月22日 05:30 ]

コースでの調教を行ったエピファネイア

 いよいよ暮れの大一番、28日の有馬記念に向けてカウントダウンが始まった。今年はファン投票1位で一昨年に続く2度目のVを狙うゴールドシップを筆頭に、レーティング世界1位のジャスタウェイ、G1・6勝の女傑ジェンティルドンナなど、グランプリにふさわしい超豪華な顔触れで争われる。決戦を1週間後に控えた21日、有力馬たちが一斉に日曜追いを敢行。ジャパンC圧勝で素質開花をアピールしたエピファネイアが、さらなる上昇を告げる迫力満点の動きを披露した。

 前日の雨でたっぷり水分を吸い込んだCWコースを、エピファネイアは弾むようなフットワークで駆け抜けた。馬なりで4F53秒0~1F13秒2を計時。重い馬場でも、しまいまで脚色が鈍るシーンはなかった。角居師は「順調ですね。前走後も問題なく、ここまで思っていた通りに来ていますよ」と最新の気配を伝えた。

 昨年の菊花賞を5馬身差で圧勝した実力がありながら、今年に入って大阪杯3着、香港クイーンエリザベス2世C4着と春2戦で結果を出せなかった。今秋初戦の天皇賞・秋も6着だったが、敗戦続きの悪い流れは前走・ジャパンCの4馬身差快勝で断ち切った。

 春は前向きさが欠けていた点を踏まえて、この秋は稽古を強化。もともと気性が激しく、そこはある意味イチかバチかの選択にもなる。指揮官は絶妙なサジ加減で闘争心を引き出した。「(前走時から)あれ以上、テンションを上げる必要はありません。一般的に体もメンタルも3走目くらいが動きやすい。2回使って状態は上がっています」と手応え。

 厩舎の勢いも見逃せない。先週の愛知杯はディアデラマドレ、キャトルフィーユが見事なワンツー・フィニッシュ。僚馬がつくったいい流れでグランプリ・ウイークを迎えた。

 「これまで中山は経験しているけどコースが替わるのは気になりますね。乗り手も代わるし、自分との闘いになると思います」。昨年の弥生賞4着、皐月賞2着以来、3度目の中山遠征。距離はジャパンCとほとんど差がなくても、ここはコーナー6回で器用さを求められる条件だ。道中いかにリズム良く立ち回るか?そこがG1連勝への最大の鍵になる。

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