【朝日杯FS】ネオルミエール 早め栗東入り効果、先着12秒8

[ 2014年12月19日 05:30 ]

坂路でスペースクルーズ(奥)と併せて追い切るネオルミエール。ダイナミックな動きを披露

 「第66回朝日杯FS」の木曜追いが18日、栗東トレセンで行われた。栗東に滞在するネオルミエールは坂路で併せ馬。ダイナミックなフットワークを披露し騎乗した柴山も好感触だ。また、同レースの枠順は19日に決まる。

【朝日杯FS】

 強風が吹き荒れた前日より小雪が舞う程度と、はるかに良好なコンディションの中、ネオルミエールは柴山を背に坂路へ。スペースクルーズ(3歳1000万)を4馬身追走からスタートして残り200メートルで楽々とかわして半馬身前へ。600キロ近い巨体のクルーズと馬体を並べても、馬体差を感じさせないほどダイナミックな動き。必死に食い下がる僚馬に首差リードを保ったままフィニッシュ。時計は4F54秒7~1F12秒8をマークした。

 登坂後は静かな出張馬房の周りを落ち着いた様子でクーリングダウン。運動を終えて報道陣からタイムを伝えられた柴山は「いいねえ。前走に引き続き今回も状態はいい」と満足顔。「脚を取られて手前を何回か替えていたが、チップが固まっていた昨日より馬場状態は良かった。追い切る頭数も少なかったですしね」と、木曜追いのメリットを強調した。

 ネオは12日に栗東入りしたが、柴山はそれより前の9日から寝屋川市(大阪府)の実家から通って藤沢和厩舎の調教を付ける。「馬の前に人が環境に慣れました」と笑わせるが、“先乗り”はこの舞台に懸ける意気込みの表れ。「G1に乗れるチャンスもなかなかない。やれるだけのことはやって臨みたい」と自身初のG1制覇へ力を込めた。

 舞台は今年から阪神へ。「この馬の武器はしまいの切れ味。コース替わりはプラス材料だし、(初めての)右回りも気にならない。どういう競馬をしてくれるのか凄く楽しみ」と鞍上の期待は膨らむばかり。母はオークス馬シルクプリマドンナ、半兄は一昨年4着のフラムドグロワール。この確かな血統背景からも、戴冠の資格は十分にある。

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2014年12月19日のニュース