【チャンピオンズC】ワイドバッハ 時計地味でも実戦では鬼脚!

[ 2014年12月4日 05:30 ]

坂路単走で追い切るワイドバッハ

 【G1ドキュメント=3日】追い切りで目立たないのはいつものこと。強烈な末脚が持ち味のワイドバッハは坂路単走で4F55秒6~13秒5。馬場コンディションもあって動き、時計とも地味だが、坂田はこの馬なりかな…と感じて庄野厩舎へ。担当の浅井助手も同じようなジャッジだった。「あんなもんかな。タメていったけど、同じだったね。気にすることはない」。

 前走・武蔵野Sでも調教で目立つ動きをしていたわけではないが、実戦にいくとすさまじい切れ味だった。4角では最後方16番手。さすがに…と思った位置取りも何のその、上がり3Fではメンバー2位の馬に1秒0差をつける35秒7の鬼脚でごぼう抜き。「馬自体にそう変わったところはなかったんだけど、芯が入ってきたのかな」と担当者も目を丸くする重賞Vだった。

 オープン特別→重賞Vの勢いでG1へ。浅井助手は「優先出走権があって良かった。賞金だけだったら入らないと思っていたから」と胸を撫で下ろした。G1でも自分の競馬に徹するつもりだ。「距離は大丈夫だと思うよ。もともと1800メートルに使っていたくらいの馬。今なら集中して走ってくれる」と不安視していない。コパノリッキー、クリノスターオーなど有力馬が引っ張る流れなら、後続も放っておかないはず。「相手は強いけど、展開が向けば、ね。状態はいいので、いいところをみせてくれないかな」と色気をみせた。5歳秋にしてG1初挑戦。ダート界を引っ張ってきた歴戦の強豪がそろうなか、一発があるならこういうタイプかも。頂上決戦でも決して侮れない存在だ。

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2014年12月4日のニュース