【ジャパンC】サトノシュレン 再コンビ・川島、確かな手応え

[ 2014年11月28日 05:30 ]

チェスナットバロン(右)と併せ追い切るサトノシュレン

 【G1ドキュメント=27日】サトノシュレンの最終追いは再コンビを組む川島を背にCWコースへ。チェスナットバロン(5歳1000万)を6馬身ほど追走して直線内から並び掛けると、グイグイ伸びて1馬身突き放した。調教スタンドで動きを見届けた坂田はその後、鞍上に感触を聞いてみた。「状態を確かめる程度でしたけど、順調にきていますね。休み明けは問題ないですよ」と確かな手応えをつかんでいた。

 川島がシュレンの騎乗依頼を受けたのは今週火曜。当初に騎乗予定だった岩田がフェノーメノとコンビを組むことになったため白羽の矢が立った。その背景には冠名“サトノ”でおなじみの馬主・里見治氏との縁がある。「僕のおじに当たる佐々木さん(故・完二氏、元JRA馬主)が里見さんと数十年来の付き合いでした。そのつながりで僕の競馬を見ていてくださったみたい」と説明。オーナーに騎乗技術を評価されたからこその依頼だ。「こういう機会を与えてくださって本当にうれしい」。身が引き締まる思いだという。

 メンバー構成からして、この馬が逃げ濃厚とみられている。前走・丹頂Sでもハナを切って2着に好走している。坂田が作戦を聞くと鞍上は「調教師の指示次第ですね」とサラリとかわした。逃げ馬だからこそ“煙幕”を張っているのかもしれない。実績から言えば有力馬にはかなわないが、後続が放っておいてくれればチャンスはある。思い切りのいい競馬で見せ場をつくってくれそうだ。

続きを表示

2014年11月28日のニュース