石川倭 冷静さ光った重賞2勝目

[ 2014年10月24日 05:30 ]

1年目を大きく上回る47勝を挙げている石川倭

 【地方競馬です!!】デビュー2年目の石川倭騎手(やまと、19=北海道・米川昇)が21日、門別で行われた2歳重賞「第1回サッポロクラシックC」でコールサインゼロ(牡2=北海道・原孝明)に騎乗し、重賞2勝目を飾った。同馬で9月18日「第14回イノセントC」を勝ち、重賞初制覇を果たしていたのだが、初勝利と2勝目では内容に大きな違いがある。

 イノセントCはテン乗りで最低人気。原師と事前に立てた作戦通りの騎乗がはまり、運も味方した。一方、コンビ3戦目のクラシックCは2番人気。発馬で後手を踏む想定外の展開になったが、そこからの冷静さが光った。無理をせず内に入れ、先行馬の後ろの経済コースを選択。勝負どころで外へ持ち出し、ためていた脚を引き出す手腕を発揮して見せた。

 1年目と2年目の自身の違いを「感覚が良くなってきた」と表現した石川。レースに必要な瞬時の判断力が磨かれていることは、成績が証明している。2年目の今年は23日終了時点で、1年目の24勝を大きく上回る47勝。「今年の目標は昨年以上に勝つことだったから、達成できてうれしい」。あどけない笑顔はまだ少年のそれだが、だからこそ、もっといい騎手になる伸びしろは大いにある。門別開催はあと9日。どこまで勝ち鞍を伸ばすか注目だ。 (秋田 麻由子)

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2014年10月24日のニュース