【天皇賞・秋１週前追い】フェノー、盾３連覇へ豪快追い　蛯名手応え

アンスポークンと併せて追い切るフェノーメノ（右）

　「第１５０回天皇賞・秋」（１１月２日、東京）の１週前追い切りが２３日、美浦・栗東トレセンで行われ、盾３連覇に挑むフェノーメノ（牡５＝戸田）が豪快なフットワークを披露した。

　主戦・蛯名を背にポリトラックでの２頭併せ。３馬身先行したアンスポークン（５歳５００万）との差を徐々に詰めると、直線では内から３馬身突き放した。軽く仕掛けて６Ｆ７９秒３～６４秒２～５０秒９～３７秒９～１３秒０の好タイム。同騎手は「（時計の出しやすい）ポリトラックなので動いて当たり前だが、１週前としては上々だった。最後まで余裕があったし、同じ休養明けでも今春の日経賞（５着）時とは全然違う」と手応えをつかんだ。

　戸田師も「しばらく左回りで走っていないので（左回りの）ポリトラックを舞台にしたが、しっかり動いていた。追い切り後にジョッキー（蛯名）の顔つきを見ると、ニコニコしていたので安心した」と笑顔。盾３連覇を達成すればテイエムオペラオー以来史上２頭の快挙。「チャンスだし、そうあってほしい。東京はもともと得意。３歳秋（天皇賞２着）よりもはるかに充実している」。ＪＣ、有馬記念を含めて３戦を予定している今秋の始動戦へ視界は良好だ。