【菊花賞】タガノグランパ・菱田 人生を決めたレースへ

[ 2014年10月24日 05:30 ]

厩舎周りを運動するタガノグランパ

 【G1ドキュメント=23日】長距離G1・菊花賞を占う上で母の父、いわゆるブルドメアサイアーがカギを握っているように感じる。昨年の勝ち馬エピファネイアの母の父はスペシャルウィーク。今年の出走馬で同様に、母の父スペシャルウィークはタガノグランパとミヤビジャスパーの2頭だ。

 スペシャルウィークの現役時を管理した白井師は「距離の融通性があるから(BMSでも)成功するよ。メジロマックイーンが(オルフェーヴルやゴールドシップらの)母の父で名を高めているようにスペシャルウィークも、そっちの方面で次のエースにと期待している」と述べている。

 「菊は血統で狙え」との一家言はいつの時代にもある。象徴的な例の一つに09年の1着スリーロールス、2着フォゲッタブルはダンスインザダーク産駒の上位独占。やはり血統で狙え…だ。

 記者の菱田はタガノグランパに騎乗する騎手の菱田に問うた。55歳の取材に対して22歳は「スペシャルウィークの時は(当時6歳で)競馬に関心はなかったけど…。でも実はボクが初めて競馬を生で観戦したのが菊花賞。メイショウサムソンの3冠が懸かった年で、負かしたのがソングオブウインド。ゴール前で興奮してました」と言う。

 その菊花賞は06年で中学2年の時。「将来は騎手になりたい」と自分の意志を告げ父親に連れていってもらったという。それから8年。当時の少年は今年の菊花賞で興奮を演じる側にいる。

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2014年10月24日のニュース