JRA騎手試験 デムーロ&ルメールが1次合格 残るは1月口頭2次

[ 2014年10月17日 05:30 ]

JRA騎手免許1次試験を終え、合格を誓い合うM・デムーロ(左)とC・ルメール

 日本の競馬ファンにもおなじみの2人の外国人騎手が、JRAの“レギュラー・ジョッキー”に向け大きく前進した。JRAの騎手免許第1次試験合格者発表が16日にあり、ミルコ・デムーロ(35=イタリア)と、クリストフ・ルメール(35=フランス)が合格した。

 2次試験は来年1月26~28日で、騎乗技術試験については2人の実績から問題なくクリアできるのは明らか。難関は日本語での口頭試験になる。合格発表は2月5日。晴れて合格なら、3月から日本での通年免許を取得することになる。

 JRAは昨年から受験要項に「外国で騎手免許を受けている者を含む」という事項を追加。1次試験の競馬施行規定などを問う筆記試験を、英語でも受験できる改訂を加えていた。昨年、M・デムーロが外国人として初めて受験に挑んだが結果は1次試験で不合格。再受験となった10月2日の千葉県白井市の競馬学校で「昨年の経験が大きかった。集中して質問には全ての答えを書き込んだ」と、みなぎる集中力と再受験への意気込みをのぞかせていた。

 C・ルメールは今年が初受験。イタリア競馬の衰退が受験の背景にあるデムーロと違い、凱旋門賞に象徴されるようにフランス競馬は盛んだが、それでもルメールは親日派らしく、日本移籍を熱望。1次試験の受験後に「質問に全て書いたが、不安な気持ちもある」と控えめだったが見事に合格。今年は秋の天皇賞(イスラボニータに騎乗)の週から短期免許で騎乗することになっている。

 ▼ミルコ・デムーロ とてもうれしいです。大きなレースを勝ったときのような気持ちです。まだ、2次試験が残っているので気を引き締めて頑張ります。サポートしてくださる皆さまに感謝しております。

 ▼クリストフ・ルメール 合格したと聞いて本当にうれしく誇りに思います。今はただ感謝しています。日本で応援してくださる皆さまの期待に応えられるよう、2次試験も頑張ります。

 ◆ミルコ・デムーロ 1979年1月11日、イタリア生まれの35歳。94年騎手免許取得、97~00年までイタリアのリーディング首位。JRA通算354勝(16日現在)。重賞は03年ダービー(ネオユニヴァース)、12年天皇賞・秋(エイシンフラッシュ)などG1・10勝を含めて31勝。

 ◆クリストフ・ルメール 1979年5月20日、フランス生まれの35歳。99年、フランスで騎手デビュー。03年、パリ大賞でG1初制覇。JRA通算236勝(16日現在)。重賞は05年有馬記念(ハーツクライ)、09年ジャパンC(ウオッカ)などG1・5勝を含めて18勝。

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2014年10月17日のニュース