【秋華賞】パシフィックギャル 息も元気も良く激走ムード

[ 2014年10月17日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=16日】今年の秋華賞にはゼンノロブロイ産駒が5頭そろったが、ロブロイ牝馬といえば関東馬。10年オークスVのサンテミリオンなど、牝馬による重賞7勝のうち6勝を関東馬が挙げている。岡本はパシフィックギャルに注目した。

 関東馬では唯一の木曜追い。南D(ダート)コースでクロタカ(5歳1600万)の外に併せ、6F82秒6~1F12秒9で併入した。脚元の不安があり、この中間はダートでの調整。手塚師も「こん身の仕上げができない」と認めるが、動きそのものは悪くないように見える。騎乗した嶋田(レースは勝浦)を追い掛け感触を聞くと「(手綱を)持ったままだったけど放したら切れそうな感じ。楽に動けていたし、息も元気もいいですよ」と、やっぱり悪くない。

 成績を見直せば見直すほど侮れない1頭だ。1勝馬だが、デビューから5戦続けて3着以内。アルテミスS、フラワーCとも2着と強敵相手に互角に戦ってきた。前走・オークスで16着と初めて馬券圏内を外したが、当時も既に脚元と相談しながらの調整。終始慎重な口ぶりの師も、オークス時との比較については「コースでやった方が脚元の具合もいいし、オークスの時よりはいい」と前向きなジャッジを示した。たった1度の大敗だけで評価急落は必至。秋華賞の波乱の歴史に新たな1ページが刻まれるとしたら、こういう馬の大激走かもしれないなと岡本は感じた。

続きを表示

2014年10月17日のニュース