【凱旋門賞】ジャスタ14番OK!ハープは微妙12番枠

[ 2014年10月4日 05:30 ]

凱旋門賞の枠順抽選会で14番を引き当てた福永(右)

 日本馬3頭が悲願を懸けて挑戦する仏G1凱旋門賞(日本時間午後11時30分発走)のゲートインが、5日に迫った。その公開枠順抽選会が3日、ロンシャン競馬場の特設会場で行われ、ハープスター(牝3=松田博)は12番、須貝勢2頭はゴールドシップ(牡5)が2番、ジャスタウェイ(同)が14番に決定した。

 ロンシャン競馬場の1コーナー寄りに設けられた特設テント。秋の柔らかな陽光が差し込む中で始まった枠順抽選会。日本からはハープスター騎乗の川田とジャスタウェイの福永が参加した。白と黒のカプセルが用意され、白には馬名、黒にはゲート番が書かれた紙が入っている。フランス・ハンドボール界のスター選手、リュック・アバロが、まず白いカプセルを開け、呼ばれた馬名の関係者が黒いカプセルを開けるシステム。最初にエクトが10番に決まり、タグルーダ、アヴニールセルタン…。次々とライバル馬の枠が決まっていく。日本馬で最初に呼ばれたのはジャスタウェイ。福永が自身の手でカプセルを開け14番を引き当てた。「大外は嫌だと思っていたが、これなら十分。当たった枠がいい枠と考えたい。これからレースをイメージして、いろいろ乗り方を考えたい」と、福永は満足そうな表情を浮かべた。

 続いて、ハープスターの川田がカプセルを開け12番に決定。ゲート入りは1番と11番→2番と12番…という順番で2頭ずつセットで行われる。12番のハープは早めにゲートへ促される。「中で待たされますね。できるだけ、ゆっくりと入れたかった。そこだけは気を付けたい」と川田は口元を引き締めたが、「何よりリズム良く、いつものハープの競馬をするだけ。とにかく無事にレースを迎えてほしい」と穏やかな口調で語った。

 閉会後も2人には各国のメディアが殺到。川田が「楽しみだけど、まだそれほど気持ちは高ぶっていない」と話せば、海外での騎乗経験豊富な福永が「放っといてもレースまでに気持ちは高まる。緊張しても仕方ない。それより、(川田)将雅の緊張が凄く伝わってくる」とジョークで和む場面も。平常心で大一番に臨む。

 ◆海外競馬の馬番とゲート番 海外の馬番は重量や年齢などで区別したもので、ゲート番(枠番)は発走する位置を区別したもの。日本のように馬番=ゲート番ではない。凱旋門賞の馬番は、統括団体のフランス・ギャロが重量の重い順に決定。今年の場合は、最も重い59.5キロの重量を背負う4歳以上の牡馬が(1)~(7)番。最も軽い54.5キロの3歳牝馬が(16)~(20)番だった。ゲート番は抽選によって決まる。

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