【凱旋門賞】ゴールド横典「最高」、ジャスタ福永「100%発揮」

[ 2014年10月2日 05:30 ]

シャンティイ競馬場で追い切ったジャスタウェイ(手前)とゴールドシップ

 凱旋門賞(日本時間5日午後11時30分発走、仏ロンシャン)に出走する須貝厩舎の2頭、ジャスタウェイ(牡5)とゴールドシップ(同)が1日(日本時間同日)、シャンティイ競馬場の芝コースで併せ馬で追い切った。2頭とも欧州の芝にフィットしていることを確信させる力強いフットワークを披露。いよいよ3日後に迫った大一番に向けて、仕上がりは文句なしだ。

 霧に包まれたシャンティイ競馬場の芝コースで、須貝厩舎の2トップが最終追い切りを行った。ラスト8Fから先行するゴールドシップをジャスタウェイが1馬身追走する形でスタート。5Fから徐々にペースアップして、ラスト2Fからびっしり馬体を併せたまま、2頭とも手応えに余裕を残してフィニッシュした。

 須貝師は「レースに向けて息をつくるため、1回はコースに入れたいと思っていた。15~14秒ペースで行って、直線は負荷が掛かるように2頭並んでほしいという指示。お互いの雰囲気を見ながら、一緒にゴールできればと思っていた。きのうまでの雨で適度にクッションが利いた馬場になったのも良かった」と説明した。

 9月17日の国内最終追い以来、2週間ぶりに手綱を取った福永は安どした表情で「結構ハードな追い切りができた。今回が2回目の海外遠征ですが、輸送はうまくいったと聞いていたし、実際にこういった強い調教ができたことは評価できる。あとは彼の力を100%発揮できるように騎乗したいですね」と来る本番への手応えを強めた。

 追い切り後の共同記者会見。海外メディアから福永に、欧州の芝適性を問う声が相次いだが「きょうの馬場は少し重たかったみたいだけど、全く問題なかったです」と福永は即答した。現地メディアからの「より重い馬場になったらどうか」という質問にも、「もちろん影響は出るだろうけど、それがいいか悪いかは分からない」と笑みを浮かべた。

 一方、ゴールドシップの手綱を取った横山典も、出来の良さをストレートに伝えた。「日本でも何回も乗っているけど、今まで乗った中で最高の追い切り。状態はいいと思います。きょうのシャンティイの馬場は、ゴールドシップにとってちょうど良かった。フットワークが良かったし、グリップも利いていた。合っていますよ」と好感触。かなりの手応えを得たようで「いろんなことが初物尽くしだけど、ここまではすごく順調。このまま調教をこなして、最善を尽くして、いい結果を求めたいですね」と“その気”になっていた。

続きを表示

この記事のフォト

2014年10月2日のニュース