【ローズS】アドマイヤビジン ひと夏越して成長、走りに力強さ

[ 2014年9月19日 05:30 ]

単走で坂路を駆け上がるアドマイヤビジン。馬なりで軽快にラップを刻んだ

 「第32回ローズS」の木曜追い切りが18日、栗東トレセンで行われた。アドマイヤビジンは坂路単走。前半2Fを15秒3―14秒0で入り、そこからギアを切り替えてスピードアップ。後半2Fは12秒4―12秒3で軽快にラップを刻んだ。ステッキを入れることなく、あくまで上がりの反応を確かめる程度。騎乗した西原助手の感触がいい。

【ローズS】

 「先週ジョッキーに乗ってもらったので、今週は気持ち良くしまいを伸ばしました。ハロー(整地)明けにしては馬場が重かったですが、しっかり走れていました」

 ひと夏を越して確かな成長を感じている。前走・NHKマイルC(14着)時の馬体重は長距離輸送があって10キロマイナスだったが、その分が戻って480キロほどで出走できそう。動きにも力強さを増した。「春はバネがあってイイ馬だなと感じるぐらいだったけど、今は男馬なんじゃないかって思うくらい幅が出てきました」と違いを強調した。

 G1馬ヌーヴォレコルトやレッドリヴェールなど世代トップクラスが相手でも臆することはない。梅田智師は「桜花賞は勝ち馬(ハープスター)に0秒4差で6着。いい競馬をしていたからね」と胸を張った。前走に関しても「桜花賞でピークに仕上げた分、疲れがあったのかな」と敗因を分析。その後しっかり休ませたことで好気配を漂わせている。テンションが高くなり過ぎないよう注意を払いながら、入念に乗り込んできた。

 「阪神の広いコースなら1800メートルでも大丈夫。馬の後ろで脚をためる桜花賞みたいな競馬になるかな。ここで結果を出したら、秋華賞も楽しみになるね」

 梅田智師は春のリベンジに手応えをにじませた。磨きがかかった剛脚で秋の主役に名乗りを上げるつもりだ。

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2014年9月19日のニュース