【札幌2歳S】ハービンジャー産駒ジョージ&ジャズ 洋芝強いぞ!

[ 2014年9月2日 05:30 ]

重賞初勝利を狙うハービンジャー産駒の(左)スワーヴジョージとジャズファンク

 北海道シリーズ最終週を飾る重賞「第49回札幌2歳S」は、新種牡馬ハービンジャー産駒に注目だ!同産駒は勝ち馬全6頭のうち5頭が北海道で勝ち上がった。札幌2歳Sにはスワーヴジョージとジャズファンクの2頭の産駒が出走。抜群の洋芝適性を武器に、父に産駒初重賞のタイトルを贈ることができるか!?

【札幌2歳S】

 例年クラシックの主役級を輩出している札幌2歳S。今年は新種牡馬ハービンジャー産駒に注目だ。8月31日までに延べ37頭が出走し、6頭が勝ち上がった。うち5頭がパワーを要する洋芝での勝利と、舞台適性は十分だ。

 産駒V1号となった馬がスワーヴジョージ。デビュー戦は中団で脚をため、直線ではゴーサインに即座に反応して後続に1馬身1/4差のゴール。レース後、四位は「調教では緩かったが、実戦に行って良かった」と絶賛。札幌入厩後に状態をチェックした庄野師は「前走より芯が入ってきた。落ち着きがあってドッシリとしている。今回もいい結果を出してくれるんじゃないか」と期待を持って送り込む。

 ジャズファンクも初陣で出色の走り。先行勢の後ろで折り合うと、直線では最内の狭いスペースから一瞬にして抜け出した。上村助手は「緩いところがあるが、馬場に入るとしっかりした動きを見せる」と感触を口にする。血統的にも93年のマイルCS覇者、シンコウラブリイの孫と筋が通っており、さらに気性についても「メリハリが利いて堂々としている」と長所を挙げた。札幌入厩後は極めて順調。「具合は良すぎるくらい。ぜひクラシックにつながるようなレースを」と夢を膨らませた。

 両陣営は共通して「緩さ」を指摘したが、同時に「跳びが大きくパワフルなフットワーク」と「物事に動じない精神力」を特長に挙げた。父は10年キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身差で圧勝し、同年のレーティングで1位(135ポンド)を獲得した。“世界チャンピオン”の血の真価を、重賞の舞台でも証明してみせる。

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