【小倉記念】ラストインパクト全開ムード!不安払しょく11秒7

[ 2014年8月7日 05:30 ]

鋭い切れ味を見せたラストインパクト(右)

 サマー2000シリーズ第3戦「第50回小倉記念」最終追いが6日、栗東で行われた。2月の小倉大賞典を制した小倉巧者ラストインパクトが好仕上がりだ。

【小倉記念】

 ラストインパクトの追い切りは野元助手を背にCWコースでサダムダイジョウブ(4歳500万)との併せ馬。前半は2馬身追走すると4コーナーでは外ラチ沿いを回って直線へ。馬場の七分どころを通ったパートナーに直線半ばでは先着されそうになりながらもラスト100メートルを過ぎてからが素晴らしい切れ味。計ったかのように僚馬を捉え、馬体がピッタリ重なってゴールへ。6F85秒5~1F11秒7。動きを見届け、時計を確認した松田博師は納得の表情で切りだした。

 「あんなもんじゃないかな。単走なら自分のペースで行けるから走りやすかっただろうけど併せ馬であれだけ動けば上等。先週もしっかりやれているし、ここまで順調に乗り込めた」

 昨年の菊花賞で4着とG1でも上位争いに加わり、今年2月、休み明けで準オープンを快勝すると、続く小倉大賞典で重賞初制覇。逸材ぞろいの厩舎でデビュー前から素質を評価されたディープインパクト産駒が軌道に乗った。天皇賞・春9着後は放牧でリフレッシュして充電完了。サマーシリーズに照準を合わせ、キッチリ仕上がって戦列に復帰する。

 「去年の夏も暑さを経験しているし、そのあたりは大丈夫。休む前と体つきはそんなに変わっていない。見た目にボテッとして、おなかが出ているのはそういう体形だから。休み明けを苦にするタイプじゃない」

 昨夏のシンガポールTC賞(1000万)と合わせて小倉芝は2戦2勝と抜群の相性を誇る。コンビを組む川田は「持ち味を生かすには千八から二千くらいがベスト」と距離適性をアピール。初タイトルをモノにした思い出の小倉で重賞V2へ。休み明け初戦から全開ムードが漂っている。

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2014年8月7日のニュース