【中京記念】クラレント、馬なり2馬身先着 安田記念の雪辱へ好感触

[ 2014年7月24日 05:30 ]

坂路で併せ馬に大きく先着したクラレント

 夏の中京競馬を締めくくる「第62回中京記念」の追い切りではクラレントが出色の伸び脚で5度目の重賞制覇を視野に入れた。

【中京記念】

 クラレントは小牧を背に坂路へ。2馬身先行でスタートしたシャイニーホーク(6歳オープン)との併せ馬はテンから抜群の行きっぷり。抑え切れないくらいの手応えでグイグイ駆け上がっていく。前半のリードを保ったまま、ほぼ馬なりで2馬身先着。4F51秒7、しまいもしっかり伸びてラスト12秒7だ。小牧が笑顔で感触を伝えた。

 「けさはゴール前だけハミを掛ける感じ。思っていた以上に時計が出た」

 近走で手綱をとった川田が騎乗停止、乗り代わりで初コンビを組む予定だった武豊が先週日曜の中京で落馬負傷(右手親指骨折)。一時は空白となった鞍上に小牧が指名された。2歳秋にデイリー杯2歳Sを制して3歳春のNHKマイルC3着など、このコンビで早い時期から重賞戦線で活躍。久しぶりにまたがった小牧は「ホント良くなっている。落ち着きがあるし、馬が大人になっているんだろうね」と心身両面の成長を感じ取ったようだ。

 陣営が春の最大目標としていた前走・安田記念は10着。道中は好位で流れに乗りながらも不良馬場がこたえ、直線は踏ん張りが利かなかった。橋口師は「前走は馬場に尽きる。あれは度外視したい」と不運の敗戦だと強調。すぐさま中6週のここに狙いを定め、入念に乗り込みを重ねてきた。

 「想定通りの追い切りができた。前走のダメージは全くなかったし、体調には何ら不安はない。走れる体つきになっているよ」

 一昨年の富士S、昨年の東京新聞杯、エプソムCと東京で重賞を3勝。中京は未経験でも「東京と同じ左回りで直線に坂があって、よく似た形態だからね。この馬に合いそう」とコース適性を見込んでの起用だ。そして最後は「サマーマイルシリーズのチャンピオンを目指したい」とキッパリ。シリーズ開幕を告げる、この一戦で弾みをつける構えだ。

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2014年7月24日のニュース