【函館新馬戦】トウショウピスト、Vへ万全 母は“函館の女王”

[ 2014年6月13日 05:30 ]

函館巧者の血を引くトウショウピストが万全の態勢

 今週から函館が開幕し新馬戦も本格スタート。函館巧者シーイズトウショウの血を引くトウショウピスト(牡=角田)が初陣Vへ万全の態勢を整えた。

【日曜函館5R】

 函館開幕を飾るにふさわしい血統馬トウショウピストが、日曜5R(芝1200メートル)でデビューする。母シーイズトウショウは04、05年に函館スプリントSを連覇し、06年も2着と3年連続で連対。札幌のキーンランドCでも2着の実績があり、北の洋芝6Fで鮮烈な輝きを放った名牝だ。

 母が名声をほしいままにした舞台で迎える初陣。コンビを組むのは母の主戦も務めた池添だ。11日の最終追いにも騎乗。芝コースで軽快なフットワークを披露した。「栗東でもほぼ毎週乗っていたし、函館に入ってからも順調。いい感じに仕上がった」と鞍上は手応え十分。母の背中を知るだけに「函館の馬場は合うでしょう。お母さんと比べて動きに柔軟性がある。ゲートを出てからの二の脚も速い」と評価する。

 父は昨年、初年度産駒が大ブレークし新種牡馬リーディングを獲得したヨハネスブルグ。早期からの活躍が保証された血統だ。担当する藤本助手も「反応が良く合図を出したらビュッと加速する。2歳にしては頭が良くて走りのセンスもいい」と絶賛する。

 池添は重賞の騎乗オファーを断っての函館入り。「この馬がいるから(函館に)残ったようなもの。角田先生からは“次の(函館)2歳Sも頼む”と言われているし、僕自身も楽しみ。何とか期待に応えたい」と意気込む。「函館の女王」のDNAを受け継ぎ、同じ勝負服で向かう初陣。その走りに注目だ。

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2014年6月13日のニュース