【オークス】高市師、フェリス逃走作戦「前残りの流れで」

[ 2014年5月23日 05:30 ]

桜花賞よりも体重を増やして臨むペイシャフェリス

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、オークスで展開の鍵を握るペイシャフェリスの高市師を直撃した。

 ――ペイシャフェリスの最終追い切りはウッドで併せ馬。

 高市師 追い掛ける形で後方から外を回りながら馬なりで先着。良い動きでした。

 ――久々に手綱を取った内田騎手は何と?

 以前に乗った時(4走前の菜の花賞3着)よりも力強くなっている感じだと言っていました。実際、そういう雰囲気はあります。

 ――前走(桜花賞)は関西圏への輸送ということもあり体が減った(前々走から10キロ減の422キロ)。

 注意はしていたつもりですが、やはりこの時期の牝馬ということもあり減ってしまいました。今回は追い切り前の時点で438キロ。競馬でもプラス10くらいで出られると思います。

 ――その桜花賞ですが先行して直線半ばまで粘る素振り。

 逃げ馬が速い流れで引っ張ったので先行勢には厳しい競馬。結果、差し馬勢が上位を独占したことを思えば途中まではよく粘っていました。

 ――最後は苦しくなったから内にモタれた。

 元から少し内へモタれる面がある馬。ジョッキーにしっかり伝えていなかったので外から叩いてしまいました。その分、モタれて止まってしまいました。

 ――左回りの今回はその心配はない?

 実際に中京で勝っているし、東京でも良い競馬をしています。左回りになること自体、全く心配はありません。

 ――2400メートルという距離は?

 父はこの舞台でダービーやジャパンCを勝ったスペシャルウィーク。舞台は望むところでしょう。

 ――1頭、強い馬がいますが?

 ハープスターの爆発力は確かに凄い。真っ向勝負であれを負かすのは難しいかもしれないけど、牝馬同士だし、ディルガ以外は初めての距離。番狂わせがあってもおかしくないと信じています。

 ――特に今の東京の馬場は追い込み一手では厳しそう。

 そうですね。先週の競馬を見ていてもある程度、前で競馬ができる馬の方がいい感じ。うちの馬は前へ行けるのでその点に期待しています。

 ――思い切って逃げる手まである?

 十分に考えています。先週もG1を逃げ切った内田君でもあるし、今週もうまく前残りの流れに持ち込んでくれれば、という気持ちです。

続きを表示

この記事のフォト

2014年5月23日のニュース