被災地・気仙沼出身の女性新人騎手、鈴木麻優が初勝利

[ 2014年5月20日 05:30 ]

待望の初勝利を挙げた岩手の女性ルーキー鈴木麻優(提供・岩手県競馬組合)

 被災地出身の新人女性騎手が初勝利をつかんだ。宮城県気仙沼市出身で4月19日に岩手競馬からデビューした鈴木麻優騎手(18=水沢・伊藤和厩舎)が19日、6番人気ホヤラー(牡6)で盛岡競馬1Rを制し、22戦目で初勝利を挙げた。

 前半3番手から3コーナーで2番手へ。直線すぐに先頭に立つと力強い右ムチ3発。堂々と3馬身抜け出した。中学卒業直前に東日本大震災に遭い、自宅は津波で全壊。一時は騎手の道を諦めたが家族や周囲の支え、明るく前向きな気持ちで夢を実現させた。「なかなか結果を出せず焦っていました。勝つことができてうれしい。これからもいろいろな馬に乗って、もっと技術を磨き、頑張りたい」と笑顔のVサインが輝いた。

 ◆鈴木 麻優(すずき・まゆ)1996年(平8)宮城県生まれの18歳。今年3月、2年間の地方競馬騎手課程を修了、同騎手免許試験に合格。特技は釣りや漁。心に残る馬はドリームジャーニー(G1・3勝)。目標騎手は別府真衣(高知)。1メートル55、47キロ。血液型B。

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2014年5月20日のニュース