キズナ骨折!春天レース中発症か 宝塚絶望、凱旋門賞も白紙

[ 2014年5月7日 05:30 ]

天皇賞・春で4着に終わったキズナと武豊。レース中に骨折していたとみられる

 4日の天皇賞・春に出走し4着に敗れたキズナ(牡4=佐々木)が骨折していることが6日、分かった。レース中に発症したとみられる。骨折の箇所、全治などは不明だが、次走に予定していた宝塚記念(6月29日、阪神)や、4着に敗れた昨年に続き秋に参戦を表明していた凱旋門賞(10月5日、仏ロンシャン競馬場)への出走も厳しい状況となった。

 キズナは天皇賞・春に単勝1・7倍の圧倒的な1番人気で出走。4角で外に出し直線で脚を伸ばしたものの、勝ったフェノーメノに0秒1差及ばず4着に終わっていた。鞍上の武豊はレース後「思ったように伸びなかった。もう一段(ギアが)あると思うんですが…。よく分からない」とコメント。敗因の一つには骨折の影響があったものと思われる。

 順調なら宝塚記念に出走予定で「巻き返したい」(武豊)、「また盛り返しましょう」(佐々木師)と陣営は雪辱を期していたが、無念の戦線離脱を余儀なくされた。なお詳細は7日にも、厩舎サイドから発表される見込み。

 ▼凱旋門賞 第1次世界大戦が終わり、仏競馬が復活した機会に、仏を代表する競走を新設したいと考えた当時の統括機関が「若馬と古馬の2400メートル戦、10月第1日曜日開催」の大一番を構想。1920年、既に1882年から使われていた「凱旋門賞」のレース名をこのビッグレースに移し施行された。欧州競馬を締めくくる一戦であり、米ブリーダーズC、ドバイワールドCと並ぶ世界最高峰レースの一つ。今年から総賞金を従来の480万ユーロ(約6億8000万円)から500万ユーロ(約7億900万円)に増額し、ドバイワールドC(1000万ドル=約10億2250万円)に次ぐ世界2位、芝のレースでは世界最高額となった。

 ≪ダービー馬の主な骨折≫

 ▼トウカイテイオー 91年ダービーを6戦無敗で制覇。しかし、レース後に歩様が乱れたため、当日夕方から夜にかけてエックス線検査を2度行ったところ左寛ハ行と診断された。念のため東京競馬場に滞在し、3日後にあらためてエックス線検査を行ったところ左後肢第3足根骨折で全治6カ月と判明。3冠が夢と消えた。

 ▼サニーブライアン 97年ダービーを逃げ切って2冠達成。しかし、2日後に左前脚の異常を発見。診察の結果、左トウ骨遠位端骨折と判明した。全治6カ月の重傷。放牧に出されて復帰を目指したが、結局ダービーがラストランとなった。

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2014年5月7日のニュース