【大井・羽田盃】強すぎる！ハッピースプリント余裕１冠

後続を軽々突き放し羽田盃を制したハッピースプリント（左）

　南関東クラシック第１弾「第５９回羽田盃」が２３日、東京・大井競馬場のナイターで行われ、単勝１・１倍（単勝支持率７０・２３％）のハッピースプリントが３冠の第１関門を楽々と突破。重賞５連勝でダートは無傷の７勝目を挙げた。

　「強すぎる！」。そんな言葉しか浮かばない圧勝劇だった。３番手追走から４角２番手で直線へ。先頭パンパカパーティをアッという間にかわすが、鞍上・吉原はまだ馬のリズムに合わせているだけ。残り２００メートルから軽くゴーサインを出すと独走態勢に入り、後続に５馬身差の完勝だ。南関クラシック初制覇の吉原は「理想の位置取りで持ち切れない手応え。どれぐらい動くか気合はつけたけど、余力はまだあった。強いハッピーを見せられた」と会心の笑顔を見せた。

　北海道所属でＧ１全日本２歳優駿を制し、ドバイ・ＵＡＥダービー遠征プランまで浮上した１３年地方年度代表馬。大井移籍で国内路線に専念したが、走るたびに底知れない魅力とインパクトを与えている。「前回より道中は安心して見ていられた。同じように調整していけばいいなと。まずは最初の１つを獲れてホッとしているが、最大目標が残っているので」と森下師。東京ダービー（６月４日、大井２０００メートル）ではどんなパフォーマンスを見せるのか？期待は膨らむばかりだ。

　◆ハッピースプリント　父アッミラーレ　母マーゴーン（母の父デイジュール）牡３歳　大井・森下淳平厩舎所属　馬主・辻牧場　生産者・北海道浦河町の辻牧場　戦績９戦７勝（南関東３戦３勝）総獲得賞金１億２０５０万円。