【大阪杯】キズナ凱旋門より成長!佐々木師好感触「万全の仕上がり」

[ 2014年4月4日 05:30 ]

大阪杯が昨年の凱旋門賞(4着)挑戦以来のレースとなるキズナ

 今週の阪神メーンは天皇賞・春の前哨戦「第58回大阪杯」。3頭の4歳クラシックホースが参戦する超豪華メンバー。中でも注目は昨年の凱旋門賞(4着)挑戦以来となるキズナ。「The Keyman」は管理する佐々木晶三師(58)の胸の内に迫った。

【大阪杯】

 ――キズナですがまずはフランスの2戦を振り返ってください。前哨戦のニエル賞を勝利しました。

 佐々木師 シャンティイの調教コースも初めてで正直半信半疑。その中で勝ってくれたことで、次は完璧に仕上げて臨めるという自信が持てる勝利でした。

 ――本番の凱旋門賞は勝ちにいく競馬をして4着。負けたものの立派な内容でした。

 勝ったトレヴには離されたけど、直後に有馬記念を8馬身差で勝つオルフェーヴルとはそれほど差がありませんでした。評価できる競馬だったでしょう。

 ――その後、有馬記念出走という話もありました。

 多少疲れがあったので万全を期して回避。放牧でリフレッシュしました。どこか故障をして回避したわけではないので、問題はありません。

 ――この中間の過程を教えてください。

 疲れがとれるのを待って2月19日には栗東に帰厩させました。その後は何のアクシデントもなく予定通り調整できました。

 ――具体的には?

 時計でいうと11本。本数もそれぞれの時計も帰厩当初から予定していた通り。この馬は調教助手も厩務員もベテランが担当しているだけあって、本当に予定通りにきています。

 ――最終追い切りはCWで5F64秒9。

 ボコボコした馬場だったけど、しまいは11秒台でまとめて良い動きをしてくれました。万全の仕上がりとみて良いでしょう。

 ――追い切りでまたがった武豊騎手は何と言われていましたか?

 さすがキズナ。素晴らしい動きだったし、馬場状態を考えると時計も良いです、と言ってくれました。好感触をつかんでいるようでしたよ。

 ――ひと息入れてさらに成長している感じもある?

 正直、凱旋門賞の時はもうかなり出来上がったと思ったけど、今見ているとさらに成長している感じがありますね。どこまで成長し続けるのだろう?という感じです。

 ――本番はこの次の天皇賞かと思われますが?

 叩き台という気は毛頭ありません。何といってもダービー馬ですからね。使う限りはどれも勝つつもりで挑みます。

 ――となると、実力は疑いようがないので当然、期待できる。

 能力の高さは過去一連の競馬ぶりで示せているはずです。体調さえ整えば勝ち負けになるのは間違いないと信じて送り出します。

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