【高松宮記念】幸運と実力併せ持つマヤノリュウジン

[ 2014年3月26日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=25日】今年のG1開幕戦・フェブラリーSは2分の1の抽選を突破したコパノリッキーが優勝。勝負事には運が重要だ。では高松宮記念で一番“持っている”のはどの馬か。寺下は栗東で1頭のラッキーホースに出合った。

【高松宮記念】

 マヤノリュウジンだ。賞金順ではメンバー最下位の24番目だったが、昨年のスプリンターズS3着で評価されたレーティング(114ポンド)で出走枠ゲット。寺下が庄野厩舎に立ち寄ると偶然、洗い場から指揮官が出てきた。すかさず直撃だ。

 「G1・3着の実績なら(高松宮記念を)使えると思っていた。それよりステップレースに入れるかが心配だった。休み明け2戦目で、いい走りをするタイプ。阪急杯を使えたのは大きかった」。前哨戦は登録時点で出走順16番目。ぎりぎり出走枠に入った。馬群にモマれる厳しい競馬で8着。師は「馬混みでゴチャついた。気性的に難しいところがあるし能力を発揮できないことが多い」と力負けではなかったことを強調した。

 とにかく本番前に、ひと叩きできた。「使って元気になっている。冬毛が抜け始め、体調は上向き」と目を細めた。昨秋もセントウルS(7着)を使ってスプリンターズSで銅メダル。インをロスなく回って、勝ち馬ロードカナロアと0秒1差だった。「一瞬やったかと。力のある馬なのに、そんなに人気(15番人気)がないのかと驚いた」と振り返った。

 今回も伏兵扱いだろう。だがトレーナーは「人気は関係ない。前に目標を置いて、いい位置で運べれば」と一発を狙う。高松宮記念も直前に出走権をゲットした幸運馬があっと言わせるのか。

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2014年3月26日のニュース