武田、村上義らに出場自粛1年間 競輪選手会が厳しい処分

[ 2014年3月12日 20:16 ]

 日本競輪選手会は12日、東京都内で開いた理事会で、同選手会からの退会を表明して、著しく規律を乱したとして、武田豊樹(茨城)村上義弘(京都)長塚智広(茨城)に1年間の出場自粛を勧告するなど厳しい処分を決めた。処分の対象は最上級のS級S班5人を含む23選手で、自粛期間は5月1日からの予定。

 新田祐大(福島)と平原康多(埼玉)には8カ月間、この他の成田和也(福島)村上博幸(京都)ら18選手には6カ月間の出場自粛勧告。同選手会の佐久間重光理事長は「軽い制裁ではよろしくないと判断した。本人たちはいかなる制裁も受けると言っている。1年間自粛の3人は大きく関わっていたということ。(1年間自粛は)ここ数年で2例ある」と話した。

 武田らは昨年12月に自転車競技の強化普及などを主目的として、同選手会からの脱退、選手会新団体の発足を発表したが、今年1月に入って退会を撤回。謝罪会見も行ったが、同選手会内には厳しい処分を求める声が相次いでいた。

 ▼佐久間重光・日本競輪選手会理事長の話 本人たちには、この処分を重く受け止めて反省してもらいたいと思います。お客さまならびに関係者の皆さまには、お騒がせいたしましたことをあらためておわび申し上げます。

 ▼石黒克巳・JKA会長の話 選手会の決定事項ではありますが、トップ選手が出場しないことにより、お客さまにご迷惑をお掛けすることになり、申し訳なく思っています。

 ▼武島裕・全国競輪施行者協議会理事長の話 脱会を表明した選手が、元のさやに戻ったことは大変喜ばしいことです。今後は、自粛勧告を受けた選手が、自粛期間内に各競輪場に赴き、お客様サービスに努めてもらうよう強く望みます。

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2014年3月12日のニュース