【弥生賞】トゥザワールド OP古馬に先着!川田「言うことない」

[ 2014年3月6日 05:30 ]

弥生賞で4連勝を狙うトゥザワールドはCWコースで力強い動き

 皐月賞TR「弥生賞」組ではトゥザワールドが古馬を一蹴。こちらも鞍上は川田。2日連続の美酒といくか。

【弥生賞】

 いったいどっちが古馬なのか。川田を乗せたトゥザワールドが先輩馬バーディバーディ(7歳オープン)を一蹴してみせた。CWコースで半馬身追走。徐々にペースを上げて気合十分に直線へ。肩ムチ1発。一気に加速すると必死に追われる僚馬を突き放した。2馬身半先着。6F81秒6~11秒9。動き、時計とも満点と言える稽古だった。

 川田は感心したように語った。「相手も調教は動くタイプだからね。言うことない動き。競馬を重ねるごとに走り方が上手になった。普段はおっとりしているが競馬になるとピリッとするんだ。切り替えがうまい。本当に頭のいい馬」

 デビュー4戦、全て手綱を取った。初戦こそバンドワゴンの前に2着も、そこから3連勝。インを突いたり、向正面でポジションを上げたりと毎レース、違う戦法を見せるあたりがセンスの良さだ。前走・若駒Sでは14キロ増。良質の筋肉をびしっと身に付け、ぐっとたくましさを増した。高排気量エンジンに、ついにシャーシが追いついた。

 池江師も愛馬の成長ぶりに目を細める。「この時季としては文句のつけようがない動き。もともと完成度が高かったが、さらにしっかりと成長した。休み明けを使い、体も締まった。上積みは大きい」

 今回は初の長距離輸送、そして中山。ただ、全兄トゥザグローリーはキャリア3戦目、初の関東遠征となった青葉賞で2着(勝ち馬ペルーサ)と結果を出している。中山も3歳時の有馬記念で3着(勝ち馬ヴィクトワールピサ)。全弟が苦にするとは思えない。「兄に似た体格だからね。中山コースは気にならない」(同師)

 牝馬はハープスター、牡馬はトゥザワールドを抱える川田。クラシックを総ナメにする予感が漂うが、まずはトライアル。弥生賞が夢への第一歩となる。

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