【弥生賞】アデイインザライフに懸ける鈴木康師最後の夢

[ 2014年3月5日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=4日】弥生賞にアデイインザライフを送り込む鈴木康師。村松がスタンドで声を掛けると、心温まる話を教えてくれた。

 「朝、アデイの馬房をのぞくと、ゴロンと脚を投げ出して寝ているんですよ。一巡してもう一度のぞくと、他の馬は起き上がっているのに、アデイだけはまだ寝ている。リラックスするのが本当に上手。ボロ(糞=ふん)も必ず同じ場所にする。走る馬っていうのは、こういうところもしっかりしているものなんですよ」

 朝4時、厩舎スタッフが来るより前に馬房に向かい、カイバおけ、寝わら、脚元のチェックを行う師。誰の手も入っていない状態で見ると、小さな変化にも気付きやすいという。

 4月に70歳を迎える師にとって最後のクラシックシーズン。「(池谷誠一)オーナーに“一緒に最後の夢を見ましょう”と言われたんだ。頑張らないとね」。穏やかな口調からも熱いものが伝わってきた。

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2014年3月5日のニュース