54歳でもバリバリ川原 競馬界の“レジェンド”だ

[ 2014年2月21日 05:30 ]

競馬界の“レジェンド”川原正一騎手

 【地方競馬です!!】ソチ五輪で、冬季メダル日本選手最年長獲得記録をつくったスキージャンプの?西紀明選手(41)。雪の反射光に照らされた笑顔がまぶしかった。競馬界で、それに負けないくらいまぶしい笑顔を見せてくれたのが川原正一騎手(54=園田・住吉)。

 1年間で267勝。NARグランプリ2013「最優秀勝利数騎手賞」獲得。全国リーディングの最年長記録(記録が残る73年以降)を打ち立てた。全国リーディングも素晴らしいが、特筆すべきは自身のキャリアで最多の勝利を54歳にして挙げたことだ。普通ならアスリートとして心身ともに衰えを迎える年齢。だが「自分ではあまり年齢を意識していないし、馬に乗ることがとにかく好き。好きな仕事だから頑張れる」と、この男はそんな空気をみじんも感じさせない。「勝てない時はモチベーションが下がるが、そんな時ほど基本に返る。自然体であることも大事」と長年上位を保ってきた秘けつを教えてくれた。

 13年は優勝した97年以来、16年ぶりに「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」にも出場(7位)。八面六臂(ろっぴ)の活躍を見せ「いつになったら(騎手を)辞められるのか自分でも分からない」と笑う。14年は20日終了時点で、全国リーディングがトップと13勝差の4位で重賞2勝。戦歴を重ねた分厚い背中が頼もしい、競馬界の“レジェンド”だ。 (秋田 麻由子)

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