選手会脱会問題で6選手謝罪会見…武田「浅はかだった」

[ 2014年2月15日 05:30 ]

謝罪会見をする武田豊樹(右から2人目)ら

 13年12月に一般社団法人「日本競輪選手会」(日競選)を脱会し新団体、一般財団法人「SS11」(エスエス・イレブン)への移籍を企図した23人のうち長塚智広、武田豊樹、平原康多、村上義弘、伏見俊昭、新田祐大の6人が14日午後5時35分から、都内の日競選本部で謝罪会見を行った。

 競輪界に混乱を招いた新選手会への移籍騒動。SS11を代表して武田が「決してこれまでの日本競輪選手会の実績と貢献を否定するものではなく、競輪の将来を考えての行動だったが、この行動が身勝手で浅はかなものだったと深く反省している。競輪界全体に混乱を招き、ファンの皆さま、関係団体の皆さまに多大なご迷惑とご心配を掛け、選手仲間の心情を傷つけることになってしまい本当に申し訳なく思っている」と謝罪。続けて「処分を厳粛に受け止め、深く反省しファンの信頼を取り戻せるように、一層の努力をする所存です」と話すと、6人は約3秒ほど深々と頭を下げた。

 SS11移籍について問われた村上は「競輪が良くなってほしいという気持ちがあり、みんなで話していた。基本的には全て自分たちで話し合って考えた行動。いろいろな人に相談してアドバイスはもらったが、直接的にサポートしてもらうことはなかった」と語った。これを受けて長塚は「(競輪を統括する)JKAの石黒会長とはトップ選手の意見を聞きたいということで会食はしており、斡旋のことなどを話したことはある。(SS11への移籍について)本格的に許可を得たということはないが、話をしたことはある」と話した。石黒会長は昨年12月のSS11立ち上げを受け「今後の推移を見守りながら、競輪界全体が良い方向になるように期待している」とコメントしていた。

 今後は今月25日に予定されている綱紀審議委員会で制裁措置が決められ、その後、3月12日の理事会の承認を経て出場自粛などのペナルティーが科せられることになる。会見に同席した佐久間重光・日本競輪選手会理事長は「現時点で全てを把握してるわけではないが、おおむね事情聴取では心の内を全て話してもらっている」と話した。

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2014年2月15日のニュース