日本牝馬初!メイショウマンボ凱旋門賞挑戦 松本オーナーが宣言

[ 2014年1月28日 05:30 ]

授賞式の壇上で凱旋門賞挑戦を宣言した松本オーナー。右は武幸

JRA賞授賞式

 G1・3勝馬が海を渡る。13年度JRA賞授賞式が27日、都内のホテルで盛大に行われた。昨年の最優秀3歳牝馬メイショウマンボ(牝4=飯田明)の今秋について松本好雄オーナー(76=きしろ代表取締役会長)は凱旋門賞(10月5日、フランス・ロンシャン)に挑戦するプランを明かした。

 誰もが驚く衝撃のプランが明かされた。最優秀3歳牝馬に輝いたメイショウマンボ。壇上に立った松本オーナーは「秋は凱旋門賞挑戦を視野に入れている」と宣言。会場からは拍手が沸き起こった。

 春の始動戦は既に大阪杯(4月6日、阪神)と発表されている同馬。まずは、その後に天皇賞・春(5月4日、京都)を目標にすると同氏は語った。「(主戦の武)幸四郎君が、どうしてもお兄さん(武豊)が乗るキズナ(牡4=佐々木)と一緒にレースをしたいと言うので」とユーモアたっぷりにオーナーは理由を説明した。天皇賞・春の牝馬Vは53年レダ1頭のみ。出走自体も10年メイショウベルーガ(10着)を最後に途絶えている。61年ぶりの快挙を目指して盾に挑む。

 そして秋は凱旋門賞だ。これまたオーナーは「キズナが行くというのなら行きたい」と話して会場の笑いを誘った。冗談めかしたが、凱旋門賞は松本オーナーにとっても悲願だ。08年凱旋門賞に06年ダービーなどG1・4勝馬のメイショウサムソンを送り込んだがザルカヴァの10着に散った。日本からは過去に延べ16頭が凱旋門賞に出走したが、牝馬の挑戦はない。牝馬は目下3連勝(11年デインドリーム、12年ソレミア、13年トレヴ)を果たしており、メイショウマンボも楽しみが広がる。

 同馬は22日に栗東トレセンに帰厩。大阪杯に向けて乗り込みを開始している。なお、現在、管理している飯田明弘師(67)が2月いっぱいで勇退するため、3月には新規開業する息子の飯田祐史師(39)の厩舎に転厩する。G1・3勝を挙げた昨年同様、今年も大暴れが期待される。

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