【京成杯】キングズオブザサン 美浦から駆けつけ大野笑顔の11秒4

[ 2014年1月16日 05:30 ]

大野を背に併せて追い切られ先着するキングズオブザサン(左)

 葉牡丹賞を好タイムで制したキングズオブザサンの最終追いは、坂路から急きょポリトラックコースに変更された。馬場開場直後の坂路で故障した馬がコース上で動けなくなり、約30分間の閉鎖。坂路監視スタンド4階で動向を見守っていた荒川師がコース変更を指示した。

【京成杯】

 僚馬メイショウゾンビ(5歳500万)とともにポリトラックへと移動。その背には美浦から駆けつけた大野の姿があった。先輩馬の2馬身後方をゆったりと追走し直線は内へ。ゴーサインに反応すると鋭く伸び、首差かわしてフィニッシュ。5F63秒8~49秒3~36秒3~11秒4(馬なり)の好時計をマークした。大野から笑みがこぼれた。「併入の指示。少し仕掛けた程度で最後は馬なりだが楽々だった。調子の良さが伝わってきた」。突然のコース変更も、この馬には関係なかった。

 僚馬に騎乗した佐藤助手も間近で見た走りに驚きを隠せない。「後ろから取り付く脚が速かった。非常にスムーズな走り。デビュー前は若さを見せたが、一戦ごとに上手に走れるようになってきた。前走も100点満点だったよ」

 大野と初コンビを組んだ前走・葉牡丹賞は、好位から危なげなく抜け出し2馬身半差の快勝。鞍上は「頭のいい馬で乗り手の指示に従う。操縦しやすいところが一番」とセールスポイントを挙げた。

 前走でこの舞台は攻略済み。同舞台で行われるクラシック1冠目・皐月賞への期待も膨らむ。大野は「前走の勝ちっぷりが良かったし、クラシックへの手応えはつかめた」と力を込めた。デビュー10年目を迎えた鞍上にとっても飛躍を期す年。「今年はG1で活躍したい」と抱負を語った。人馬ともに年明けのG3戦で弾みをつけ、G1のステージへと突き進む。

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