【中山金杯】オーシャンブルー ベリーの好騎乗に導かれ1年ぶりV

[ 2014年1月6日 05:30 ]

オーシャンブルーに騎乗したベリーはレース後、観客の声援に応える

 14年中央競馬の開幕を告げる東西金杯が5日、中山、京都両競馬場で行われた。中山金杯は12年有馬記念2着のオーシャンブルーが、約1年ぶりに鮮やかな復活V。フランシス・ベリー(33=アイルランド)の好騎乗が光った。オルフェーヴルの有馬記念圧勝で13年を締めくくった池江泰寿厩舎が新年も最高のスタート。

【レース結果】

 グランプリ2着の看板に偽りなし。トップハンデ57・5キロのオーシャンブルーが地力の違いを見せつけた。ドリームヒーローの大逃げで縦長の展開。道中は中団よりやや後ろ、馬群の内で折り合いに専念した。向正面、3角、4角と内ラチぴったりを回り、直線も絶妙の手綱さばきで空いた最内に飛び込む。外で叩き合うライバルを尻目に、ラチ沿いを一気に抜け出した。

 ベリーの好判断が光ったレース。息をはずませて引き揚げてきた鞍上は、初装着のブリンカーを勝因に挙げた。「トレーナー(池江師)からは“馬群にいた方が力を発揮する”と聞いていた。スタートで少し左にモタれたが、その後はコントロールが利いた。直線も内しか選択肢がなかったが、追い出したら抜群の反応。ブリンカーで最後まで集中して走ってくれたよ」

 ベリーは昨年1月のAJC杯をダノンバラードで制したが、直線で大きく斜行し後続の進路を妨害。降着こそなかったが、その騎乗は物議を醸した。「昨年はふがいない騎乗で迷惑をかけた。きょうのレースで少しは信頼を取り戻せたかな」と安どの表情だ。

 池江師は「力は出したと思うが、まだまだ良くなる途中」と平然。今後については「右回りの方がいいので、もう1度中山を使いたい」としてAJC杯(26日)、中山記念(3月2日)、日経賞(同29日)を候補に挙げた。オルフェーヴルが引退しても池江厩舎の層の厚さは変わらず。常勝軍団が今年も競馬界をリードしていく。

 ◆オーシャンブルー 父ステイゴールド 母プアプー(母の父ダッシングブレイド)牡6歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・青芝商事 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績19戦7勝 総獲得賞金2億6488万8000円。

続きを表示

この記事のフォト

2014年1月6日のニュース