【川口・SSトライアル戦】浦田 勝負駆け、2年ぶりファイナルだ

[ 2013年12月29日 05:30 ]

 大みそかのSG「第28回スーパースター王座決定戦」(優勝賞金3000万円)進出を懸け29日の3日目11、12Rでトライアル最終戦が行われる。11年以来2回目の優勝を狙う浦田信輔(40=飯塚)は12R4枠から勝負駆け。初日11Rで8着大敗し、一足早い勝負駆けとなった2日目11Rは3着をもぎ取って望みをつないだ。2年ぶりのファイナル進出に向け、気合の走りを見せつける。

 トライアル初戦は苦手の雨に苦戦し8着に沈んだ浦田。「あんなもんでしょ」と白旗を揚げていたが、全く諦めてはいなかった。一足早い勝負駆けとなった2日目11R。序盤で好位置をキープすると、藤岡と激しい3着争いを展開。7周3コーナーでけりをつけ、3日目に望みをつないだ。

 機力はまだ完調ではない。この日も何度も試運転を繰り返したが、なかなか伸びがつかず積極果敢な走法に持ち込めない状態だ。それでも不惑を迎えた今年も2月の全日本選抜(船橋)、4月のオールスター(飯塚)で優出。13年後期ランクは全国3位と“西の大将格”としての存在感を発揮。2年ぶりの決定戦進出に向け、必ず合わせてくるはずだ。

 まだオートレースの神様から見放されてはいなかった。レース後「くじ運も大事」と話していたが、3日目12Rの枠番選択で3番くじをゲット。迷わず4枠を選んだ。王座決定戦進出のボーダーを15点と推定すると、2着条件の勝負駆け。「スタートはいい」と序盤から積極策に打って出る。

 普段は物腰穏やかだが、愛車「パンジャA」にまたがれば人が変わる攻撃的オートレーサー。11年のSS王座決定戦では、後方6番手から怒とうの追い上げを見せて初戴冠。SG全5冠の生涯グランドスラムを達成した。「毎日1着勝負っすよ」。あの時の走りに近づけば、ファイナル進出は見えてくる。

 ▽トライアル(TR)戦得点状況 王座決定戦(31日11R)の進出ボーダーを15点と推定すると、ポイント1位の永井、2位の青山、3位の浜野、4位の高橋貢までが当確。5位の荒尾も条件クリア濃厚な位置だ。実質的に残り3議席を6位の松尾以下9人が争う図式となる。決定戦の枠番はTR戦3走のポイント上位者から選択。同点の場合は優先順位上位者からとなる。

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2013年12月29日のニュース